ピロリ菌増殖に抑制効果

和歌山県立医大が研究
梅肉に、胃や十二指腸かいようの原因とされ、胃がんとの関連も指摘されるヘリコパクター・ピロリ菌の増殖を抑制する効果があることが、
和歌山県立医大の宇都宮洋才講師らのグループの研究で分かった。


12日、同県南都川村で開かれる研究講演会で発表する。宇都宮講師らは、ピロリ菌を培養した試験間内に、梅肉エキスの希釈液を加え、
24時間後のピロリ菌の増殖数を比較。その結果、濃度1%の梅肉エキスを加えた場合、何にも加えてない場合の約50分の1に抑制できた。
濃度を高めると、さらに抑制効果は高まった。日本人のほぼ半数が感染しているとされるピロリ菌の増殖には、ココアや乳酸菌などの食品
抑制効果があることが最近注目されている。
宇都宮講師は、「梅は体に良い」ことを実証したい」と記している。またピロリ菌への感受性が高い特殊なネズミ、スナネズミを使った実験でも、
梅を食べさせると感染が抑制できることが確認できたという。
グループは、梅のどの成分が効果を発揮しているのか、今後研究を進める。

(2002年2月11日付 日本経済新聞記事)

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