梅の減菌作用 抗菌作用

今でこそ、疫痢、赤痢、腸チフスという病気は影をひそめてしまいましたが、昔は急性の非常に恐ろしい病気として子供心にも焼き付いていました。
予防法として食事の前にはよく手を洗うことと、毎朝梅干を一つずつ食べるようにしつけられていました。
健康な胃なら、強力な胃液の中の塩酸がバイ菌を殺すことは可能ですが、胃のはたらきが弱っている夏などは発病という結果になってしまいます。
それを防ぐのが、梅の持つ有機酸のはたらきです。
これらの細菌は酸に対しては弱いので、朝の空腹のときに梅干を食べることは大変有効なことなのです。
特に梅肉エキスは、梅の有効成分を濃縮したもので、同量の梅干の30倍の効果、10倍の殺菌力があるといわれています。

「健康食梅」著者 中川紀子
発行所 社団法人 農山漁村文化協会

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